やはりメモをとる行為は“どのように”の部分が大きなウェイトを占めているように感じられるが、ポストイットの兄弟のような製品で面白いものを見つけた。“いつ”と“どこで”の部分へのウェイトを強く感じ取ることができる。
【Swich Notes】 |
この『Swich Notes』は家の電気のスイッチのところに貼付けておくタイプのポストイットだ(3M社の製品ではないので正確には「付箋」と呼ぶのが妥当かもしれない)。
買ってくるもの(など)を事前に書き込んでおいて、出かける際にそれをはがして持っていくという使い方のようで、外出時に必ず電気を消すという人間の行動規範を巧みに利用した製品といえる。
こういったことが出来る背景には、人の生活のとても細かな繊細な部分にまで観察の目を行き届かせることが何より必要だ。なおかつ、行動のすき間を読み取るだけでなく、そこに既存の何かを組み合わせてあげなければならない。
物凄くミクロな視点と一寸のズレもない選択。でもここまでであれば、(程度の差はあるにせよ)学生だってできる人は少なくないのではないだろうか?
では社会人と学生、プロのマーケターとアマチュアのマーケターでどんな差が生まれてくるのか?これは「理想と現実とのギャップを軸がブレることなく摺り合わせること」なのだと思う。いわば軸を回転させるのだ。これができればコアを変化させることなくオプションの部分の形をいびつなものから滑らかに丸みを帯びたものになってくるのだろうと思う。
と、いろいろ言ったものの、自分は人の繊細な部分すら全然読み取れないのだけど。
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